くわえタバコで街を颯爽と闊歩する男がカッコイイという、現在ではそこそこの事件ともなりかねない価値観の時代と青春時代がかぶっているせいで、基本的に喫煙者です。この間、4年ほど完全禁煙していた時期もあったのですが、飲み会で1本セブンスターを友人からもらったことがきっかけで、その日のうちに1箱買ってしまうという、よくある最もダメなパターンで喫煙者に逆戻り。家族は禁煙継続中と疑っていないし、時代が喫煙を全く擁護しないし、何より自身の健康を気にする年齢になって、悩ましい日々を送っているところへの加熱式たばこの登場です。
iQOS(アイコス)かglo(グロー)か・・・
glo(グロー)G004型 スターターキット内容
イタリアと日本の名古屋限定で世界先行発売されたiQOS(アイコス)ですが、
①1本吸うごとに充電が必要で面倒
②機器がデカくて持ち歩くのに邪魔
③ヒーター部が折れて壊れやすいとのうわさ
④購入するのに、ものすごく並ぶ
⑤そもそも本来のタバコの味わいではない
などの理由であまり興味がありませんでした。そして2016年12月に日本では仙台限定で先行発売されたglo(グロー)は先の①~③が当てはまらないと知り、ちょうど仙台を訪れる機会もあったので2017年2月に購入、以来現在に至るまで使用し続けています。東京・大阪での発売開始が同年7月、全国発売が10月なのでグローユーザーとしては長い方と言えます。
やっぱり健康を気にしてのグローですが
グロー購入以来、火を使う紙巻きたばこは全く吸っていません。飲み会でも他人から1本ももらっていません。本来のたばこの味わいと同じとは到底言えませんが、約3分間の稼働時間のうち、4~5口程度はそれなりの喉ごし(キック感)があるし、ニコチンを摂取しているので満足感もあるし、何よりメーカーの触れ込みである「有害物質90%除去」を信じたい! ちなみにグロー公式サイトで“リスク低減の研究結果は近日発表”とありますが、私の記憶では昨年の春から1年以上このままです。「90%以上除去」はどうなったんだ! そうこうしているうちに関連研究機関などから様々なコメントが出されるようになっています。
日本呼吸器学会の見解
日本医学会連合の見解
これらに関しては今後、様々な知見が世に出回ると思われますが、自分自身を慰めつつ少なくとも従来の紙巻きタバコよりはマシと思うようにしています。
グロー初代機が故障!
ちょっとずつメーカーの謳い文句に訝しさを感じ始めた矢先、これまで使用してきた愛機が故障しました。グローユーザーならおなじみの、機器からいろいろなメッセージを送ってくれる円形のLEDランプが突然見たこともない不規則な点滅をしだし、加熱の準備どころか、充電さえもしてくれない状態に。内部を可能な限り掃除したり、いろいろ調べましたが回復には至らず、保証期間もとうに過ぎているので、あきらめて近くのコンビニで新しいのを買いました。
故障の原因に心当たりあり
使用を始めて1年が過ぎた頃、さすがにバッテリーの持ちが悪くなってきたな、とは感じていましたが、特に何の不都合もなかった中での突然の故障。ですが、これには思いっきり心当たりがあります。付属の説明書には35本吸ったら掃除してね、と明記されていますが、よくある過剰な推奨だろうと高をくくっていたことと、不精な性格が相まって内部の掃除を怠っていたら、正体不明のものが内部にこびりつき、掃除用スティックが通り抜けない状態になってしまいました。
本来通り抜けるはずの掃除用スティックがここまでしか入らない状態に
これが原因で内部温度センサーが混乱し、加熱機能がクラッシュしたのに間違いありません。新しいグローにしてからはマジメにこまめな清掃をしていますが、付属の掃除用スティックだけでは内部はきれいにならないので、綿棒等のより密着性の高いもので軽くこすることをお勧めします。思いのほか茶色いヤニ(のようなもの?)がこびりついているのが分かります。
故障するまでネオティックの味わいに変化がなかったので全く気にも留めなかったのですが、最低でも2~3箱分消費したら内部清掃した方がいいのでしょう。
新旧グローの違い
さて、新しいグローです。型番を見るとG004とあります。これまでの愛機は先行発売で手に入れたものなので、型番はG001です。
両機の見た目の相違点は以下の通りです。
1.ロゴがちょっと違う
2.吸い口のパーツが違う
3.吸い口付近にホールド機能が加わっている
gloロゴの周りのサークル型装飾がなくなっている(G004型/左、G001型/右)
機能的な相違点は以下の通りです。
1.電流表示が1.8Aから2Aになっている(5Vは変わらず)
2.ネオスティック1本の喫煙持続時間が3分から3分30秒になっている
3.フル充電からの使用可能本数が約35本から20本以上で可能の表示になっている
電流表示が1.8Aから2Aに変更(G001型/左、G004型/右)
使用に関しての基本的な部分で結構違いがあることがわかります。どうやら、現行型の一世代前のG003から同様のスペックになったようですが、ネオスティック自体に変更があった形跡がないので、当然のことながら味わいに変化があると個人的には感じています。
いわゆる“たばこ感”は後退の印象
電圧は5Vで変わりませんが、アンペア(A)が上がっているのでワット(電力)も上がっているわけですが、これは吸い終わった後のネオスティックの焦げ方に違いがないことから、内部温度の高温化ではなく、恐らく持続時間の30秒延長に向けられていると推察されます。これまでずっと使用していてネオスティック自体の変更は感じなかったので(Brightのみ愛用)、この結果、1本を通しての吸い心地に間延び感があり、キック感が弱まっています。つまり「タバコを吸っている感じ」が後退してしまいました。恐らくアイコスの持続時間が6分なので、発売元のBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が「吸える時間が短い」という、ユーザーの不満に対する答えとして変更したのでしょうが、これまでの“3分”というのが仕事中の喫煙タイムでは非喫煙者に対して、ぎりぎり許容範囲かなとも思うし、何より吸い味も損なっているので、大きな代償を払うことになったと、個人的にはなかなか納得できません。
また、“フル充電からの使用可能本数が約35本から20本以上で可能”に表示変更されている通り、明らかに旧型に比べて充電切れが早く、バッテリー容量自体の変更はないと思われます。
今後に期待
ただ、BATもそういった不満が出ることを見越していたのでしょう。“加熱式の物足りないを、くつがえす”という謳い文句の新シリーズ「neo」4種類を平成18年7月9日に発売開始とリリースしています。大いに期待したいと思っていますが、20本/450円と、これまでのネオスティックよりも30円高いのが気にはなります。
また先日、国とは別に東京都受動喫煙防止条例が定められましたが、加熱式たばこに関しては比較的許容されている部分が多いようです。
外部関連記事
喫煙に関して不自由なことにはすっかり慣れて、今は不自由とも全く思わなくなり、非喫煙者への心配りも忘れないようにしていますが、「まあ、そのうちグローもやめよう」とのんびり構えている我が身としては、もっと厳しくしてもらった方が良かったのかもしれません。
グローのショップスタッフさん的には「純正の機器以外での充電はしないほうがいいですよ」と、あまりお勧めしていませんが、充電切れで吸いたいのに吸えない、というイライラ防止には必要です。クルマで吸う方にはすっきり収まって、いいと思います。
シールを貼るユーザーも最近増えています。様々なカラー&模様があるので、定期的に気分を変えてみるのもいいですね。
健康な気分がしてしまうステッカー。
使い続けているとやっぱりタールのようなカスが付着します。この洗浄液を含ませた綿棒で掃除すると綺麗に取れます。1箱に1回は掃除しておきたいですね。
充電コネクタをマグネット式に変更できる充電スタンド。これを付けていれば、充電中にコードを引っぱって充電端子を破損してしまうこともありませんね。
USBで充電するガジェットの充電端子ってよく破損します。スマホなんかも破損率トップは液晶ガラスでしょうけど、二番目か三番目には充電コネクタではないでしょうか。
ナカBOW
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