旅行や帰省に格安航空会社、通称LCC(Low-cost carrier)を利用するユーザーが増えています。
一泊、二泊程度の身軽な荷物で旅行するなら料金の安いLCCは魅力ですね。
そんな格安のLCCですが、JALなどのフルサービスキャリアと違って機内への持込手荷物に厳しい制限があることがほとんど。
JALやANAだと無料で持ち込めたスーツケースがLCCだとアウト、追加料金を支払うことに、ということは珍しくありません。
この記事では、国内LCC各社の手荷物のサイズや重量の制限と超過料金の比較を一覧にしました。
LCCを利用の際にぜひ参考にしてみてください。
もくじ
国内LCC9社の機内持ち込み手荷物のサイズと重量の比較一覧
LCC航空会社 | 縦(H) | 横(W) | 奥行き(D) | 3辺合計 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|
ジェットスター(JJP) | 56cm | 36cm | 23cm | 115cm | 7kg |
Peach(APJ) | 50cm | 40cm | 25cm | 115cm | 10kg |
バニラエア(VNL) | 55cm | 40cm | 25cm | 115cm | 7kg |
スカイマーク(SKY) | 55cm | 40cm | 25cm | 115cm | 10kg |
スプリングジャパン(SJO) | 56cm | 36cm | 23cm | 115cm | 5kg |
AIR DO(ADO) | 55cm | 40cm | 25cm | 115cm | 10kg |
ソラシドエア(SNJ) | 55cm | 40cm | 25cm | 115cm | 10kg |
スターフライヤー(SFJ) | 55cm | 40cm | 25cm | 115cm | 10kg |
エアアジア・ジャパン | 56cm | 36cm | 23cm | 115cm | 7kg |
各社だいたい同じくらいのサイズです。
縦55cm × 横40cm × 奥行き25cm 以内を基準とするといいですね。
全社に対応できるスーツケースとなると
縦50cm × 横36cm × 奥行き23cm となります。
奥行き23cmというのがクセモノで、このサイズに収まるスーツケースはかなり限られてきます。
また、このサイズはスーツケースのハンドルやキャスターなどの出っ張り部分も含むので注意が必要です。
重量は10kgが目安。
スプリングジャパンは5kgと制限が厳しいので要注意。
ほとんどのLCCで上記規定のサイズ内のスーツケースまたは旅行カバン1つのほかに、身の回り品を1つだけ持ち込むことができます。小型のハンドバッグに必要なものを収めましょう。
ただし、重量の制限はスーツケース+ハンドバッグの合計となるので、ノートパソコンなどを持ち込むとあっさりと重量オーバーしてしまうので注意が必要です。
こちらはPeachの手荷物測定ケージ。この枠にすっぽり収まるものまでなら手荷物として機内に持ち込めます。
このケージは搭乗手続きのカウンターに置かれていて、受付の際にこのケージで測定することがほとんど。このときオーバーしていると受託手荷物扱いとなり追加料金を支払うことも。
54cm×36cm×24cmで2.9kg。ほとんどのLCCに対応しています。
2泊程度の荷物量なら問題なく収まるサイズ。
49cm×33cm×21cmで2.2kg。
なんと全LCCの規定をクリアする超軽量コンパクトスーツケース。
持ち込める身の回り手荷物品
スーツケースや旅行バッグのほかに、1つだけ、ハンドバッグなどの身の回り品扱いの手荷物を持ち込めます。
このハンドバッグについて詳しく記載していることはほぼありませんが、エアアジアが唯一記載している
40cm × 30cm × 10cm のバッグ
というのを基準にするといいですね。
この身の回り品の重量は上記一覧表の重量制限に含まれるので注意してください。
前にLCCを利用した際、
旅行会社によりますがけっこうアバウトなこともあります。
サイズや重量がオーバーしてしまったら
手荷物のサイズや重量がオーバーしてしまうと、受託手荷物あつかい、つまり機内には持ち込めず預ける荷物となってしまいます。
受託手荷物は有料となる場合が多く、せっかくLCCで格安旅行券を買ったのに追加料金を払ったらフルサービスキャリアに届きそうな料金になってしまうこともあります。
たとえば、9月の平日に成田・羽田から北海道へ飛行機でいく場合、
LCCのジェットスターだと10,220円。
ANAなら15,090円で差額は4870円です。
もしサイズや重量が超過していた場合、ジェットスターは3,500円の追加料金が発生します。
せっかくのLCCなのに差額が1,370円になってしまいます。
ANAは20kgまでの荷物が預かり無料となるので、手荷物が規定オーバーすることが予想されるならANAなどのフルサービスキャリアを利用したほうがお得感がありますね。
スカイマークやソラシドは受託手荷物が20kgまで無料とフルサービスキャリア並みのサービス度なので、無理してコンパクトにするよりも最初から受託手荷物として利用したほうがいいこともあります。
スカイマークの受託手荷物なら50cm×60cm×120cmで20kgまで無料で預けられます。1週間以上の連泊に対応した90Lケースでも余裕で対応。
LCC各社によって対応はアバウト
規定をオーバーしていても、数センチ、1キロ程度であれば誤差として黙認してくれるアバウトな場合もあります。
搭乗手続きの際に測定ケージは置いてあるのに、ケージで測らずに目測でOKをもらったこともあります。
ジェットスターやスプリングジャパン、Peachなどは比較的厳密にチェックされることが多いようです。
LCC各社の機内持ち込み手荷物のまとめ
料金はプランや行き先によって変わります。
また、空港窓口での手続きに手数料が加算される場合があります。
詳細は各LCCのサイトで確認してください。
ジェットスター(JJP)
国内最大手のLCC。
国内だけではなく国際線も充実、海外旅行にも対応するLCCです。
航空券が安く人気のLCCですが、時間厳守や荷物制限の厳しさなどは他社に比べて融通が利かないことも。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計7kgまで。
超過した場合は15kgまでの受託手荷物が国内線で¥3500円。
15kg以上は1kgあたり国内線で¥800円。
※チケット予約時に受託荷物の同時申込みで割引あります。
制限のチェックは厳しいと言われています。
確かに数年前に比べて厳しくなった感じはします。
Peach(APJ)
関西国際空港を拠点とするLCC。
国内線のほか釜山や上海などアジア方面の国際線も取り扱っています。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計10kgまで。
超過した場合は20kgまでの受託手荷物が国内線で¥2700円。
※2018年10月28日より重量が7kgまでとなります。
※国内線でも行き先によって金額が変わります。
※チケット予約時に受託荷物の同時申込みで割引あります。
制限のチェックは厳しいと言われています。窓口受付の際に係員がチェックにやって来ます。
昔は緩かったんですが残念です。
バニラエア(VNL)
エアアジアジャパンから別会社として誕生したLCC。
国内線のほか台湾、香港、フィリピンなどを取り扱っています。
他社より少し高めの料金設定ながら、機内食などのサービスが充実しており人気。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計7kgまで。
超過した場合も20kgまで受託手荷物が無料!。
スカイマーク(SKY)
国内線を取り扱うLCC。
2015年に経営破たんしたものの復活し、採算の取れない路線を休止するなどして再出発しました。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計10kgまで。
超過した場合も20kgまで受託手荷物が無料!。
スプリングジャパン(SJO)
中国を拠点とする春秋航空のLCC。国内の拠点は成田。
国内線のほか中国への国際線も取り扱っています。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計5kgまで。
超過した場合は重量当たりで¥1500円~。
※チケット予約時に受託荷物の同時申込みで割引あります。
合計5キロまでと他社より少ないにもかかわらずチェックは厳しいと言われています。
スプリングプランなどにすると15キロ(身の回り手荷物の重量も含む)まで受託手荷物が無料になるので、あらかじめ超過を見越してプランを選ぶといいですね。
AIR DO(ADO)
元は北海道国際空港として出発しましたが国内線専門のLCCです。国際線の実績はチャーター便のみ。
現在はANAの傘下に入っています。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計10kgまで。
超過した場合も20kgまで受託手荷物が無料!。
ソラシドエア(SNJ)
宮崎県を拠点とするLCC。
国内線限定で九州方面の就航便を多く取り扱っています。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計10kgまで。
超過した場合も20kgまで受託手荷物が無料!。
スターフライヤー(SFJ)
福岡を拠点とするLCC。
ソラシド同様、国内線限定で九州方面の就航便を多く取り扱っています。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 合計10kgまで。
超過した場合も20kgまで受託手荷物が無料!。
エアアジア・ジャパン
マレーシアのエアアジアと全日空が提携して設立したLCC。その後全日空は提携を解消しバニラ・エアという名称で分離して別会社になりました。
現在は名古屋~北海道の国内線のみ取り扱っています。
・手荷物制限について
キャリーケース+身の回り手荷物1つ 一つ最大7kgまで。
超過した場合の受託手荷物は¥3000円。
※チケット予約時に受託荷物の同時申込みで割引あります。
制限のチェックは緩いほうで、特に、メインのキャリーケースは7kgと制限されますが身の回りの手荷物1つが5kgあってもスルーされることが多いです。従って、合計で10kg以上を機内に持ち込めます。これを見越してエアアジアをチョイスするユーザーもいます。
手荷物の持ち込み制限を回避する裏技!
・ポケットに入れる!
ノートパソコンのACアダプタや文庫本、お土産など、重量物でポケットに入るものはポケットに入れてしまう。
・着る!
ジャケットやシャツなど、着込むことで重量を軽くできます。
トレーナーなど腰巻にして乗り込むとかさ張らずに持ち込めます。
・送る!
実は国内線だとヤマト運輸などの宅配便であらかじめ送っておくほうが安い場合があります。
北海道から関東へ3辺合計サイズ100センチ、重量10キロ以下の荷物なら1800円ほどで送ることができ、ジェットスターの3500円よりも安くなります。お土産のほか、余分な荷物もまとめて送ってしまえば帰りの荷物が身軽になってラクチンですね。
・分担する!
グループで行く際に、荷物の少ない人に分担して持ってもらうという手があります。
・まとめる!
こちらもグループで行く場合の裏技です。
一人が超過分を支払って受託手荷物とし、そこにみんなの超過分を押し込んで料金は全員で割り勘にします。ジェットスターで4人なら1人700円程度ですね。
機内に持ち込みたい快適便利グッズ
たとえ2時間程度の短時間フライトと言えど、暇つぶしや快適グッズを持ち込むことをオススメします。
僕は以前LCCで沖縄に行った際、悪天候で着陸できず沖縄の上空を2時間近く旋回し続けるという悪夢のような状況に陥ったことがありました。乗客全員ぐったりしていました。
マスク
機内は空調が効いていますが乾燥します。
目薬
同じく乾燥対策で。
アイマスク
機内は明るいので寝るにはぜひ用意しておきたいですね。
耳栓
これも快適な睡眠のために。
ネックピロー
膨らませて使うタイプ。
LCCの座席はリクライニング角がフルサービスキャリアに比べて浅いので、眠ると首が痛くなります。
ブランケット
薄手でもいいのでコンパクトに畳めるものを。
LCCはフルサービスキャリアと違ってブランケットが有料だったりすることもあります。
暇つぶしアイテム
文庫本や携帯ゲーム機、スマホなど。
LCCは機内上映などのサービスはほぼありません。長時間のフライトになると寝るくらいしか時間を潰す方法がなくなるので、暇つぶしグッズを持ち込むと退屈しません。
スマホは機内モードにするためネットを見たりオンラインゲームなどはできませんが、あらかじめ動画サイトで映画などのコンテンツをダウンロードしておくといいですね。
オススメはNetflixやamazonプライムビデオなどのオフラインで視聴可能なサービス。
みっちー
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