美術館めぐり- オススメ2018年夏休み

2018年夏休み。お子様と一緒に楽しめる企画展をピックアップしました。夏休みの自由課題にもGood。三沢アニマル、いわさきちひろ、かこさとし、長ぐつのピッピに縄文土器など。
甥っ子に、夏休みに何処に行きたいかと聞くと、「上野の美術館と博物館に行きたい」って。将来有望、博学になりそうだな。

ANIMALS in YOKOSUKA 三沢厚彦

会期:2018年6月30日(土)~9月2日(日)横須賀美術館

三沢さんの木彫りの動物が大好きで、昔横浜そごうの展示会でサインもらいました!今でもその写真集は大事にしています。既に全国区の三沢さんの動物たち。いろいろなアートスペースでお見かけします。先日、平塚美術館の入り口に、三沢さんのペガサス2頭に遭遇しました。大きい!!嬉しいです。

大型連休に突入!9連休の方もいらっしゃるでしょうね。前半はお天気もよさそうで、ちょっと暑すぎるぐらいですが、美術館めぐりにとって最高の気候で...

生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。

会期:2018年7月14日(土)~9月9日(日)東京ステーションギャラリー

生誕100年。いわさきちひろさんの生い立ちをはじめて知った上で、彼女の作品の変遷を見ていると、とても興味深いです。個人的には、チラシの油絵作品が気に入りました。ちひろさんといえば、パステルや水彩画の淡い雰囲気ガ有名ですが、そこにたどり着くまでの試行錯誤の中の油絵作品も、とても興味あります。マリーローランサンが好きだったと聞いて、なるほど!共感しました、私も大好き。子供の気持ちと境遇にしっかり向き合って、ただ可愛いだけでない、その子供の背景も感じさせるようなタッチに、老若男女誰もが感動させられるのだと思います。黒柳鉄子さんの著書「窓際のトットちゃん」の表紙絵で有名に。昔、学校を休んでいる時に、母がわざわざ買ってきてくたのですが、今から思うとその意味がなんとなくわかってきました。ご自宅を美術館にされている、練馬の「ちひろ美術館・東京」にも足を運ぶ事を決めました。

かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-

会期:2018年7月7日(土)〜2018年9月9日(日)  川崎市市民ミュージアム

かこさとしさんの最後の取り組みについてのドキュメンタリー番組・NHKのザ・プロフェッショナルを拝見しました。大好きな「カラスのパン屋さん」はじめ、色々な絵本を精力的に作ってこられた方。小さいころ大好きな絵本でした。今見ても楽しいです。

長くつ下のピッピの世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念
会期:2018年7月28日 (土)~2018年9月24日 (月)東京富士美術館

幼い頃に読んだ、スウェーデンで作られた子供用絵本の原画やポスター、ドラマや劇場版の作品など紹介が沢山あり、女の子なら絶対気に入るはず。作者アストリッド・リンドグレーンは、スウェーデンで最も有名な女性であり、国の母のような方だったとは知りませんでした。子供達の人権を守るため、体罰を禁止させる法律を作ることになった経緯の演説には心動かされました。「長くつしたのピッピ」ピッピが怪力で、突拍子も無い事を子供達と仕掛ける様は、目が離せないという感じ。まさに子供。

撮影可能な場所が幾つかあって、沢山写真とりました。ピッピのお家の再現模型や、表紙やポスターなど。スウェーデンといえばIKEAのプレイルームもあって、子供達が塗り絵を楽しんでいました。

「ロッタちゃんはじめてのおつかい」劇場用パンフレットの表紙が、なんと奈良美智の作絵。レアモノだわ~。雰囲気掴んでます。

有名な作家リサ・ラーソンもスウェーデンでしたね。当企画展のコラボ商品がショップで買えます。以下のコラボレーション作品、可愛かったです。私はもう一つの、サルと一緒のピッピをゲットしちゃいました。どっちにするか、とっても悩んだ~。

ウマを持ち上げるピッピ、だそうです。37,800円

特別展「縄文―1万年の美の鼓動

会期:2018年7月3日(火)~2018年9月2日(日)東京国立博物館 平成館 特別展示室

縄文土器にロマンを感じる方は、男性が多いのかな~。歴史の授業では縄文時代から習うと思うので、小学生の子供たちにもリアルな土器や土偶を見せてあげてはどうでしょうか?
中国大陸からの影響もなく、日本本土独自の文化、美意識が理解できるといち早く目を付けたのが、岡本太郎さんだったんですね~。太陽の塔。確かに土偶!!大変興味深く、日本人として誇らしい気持ちになりました。

建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの

会期:2018年4月25日(水)~2018年9月17日(月)森美術館

森美術館は21時まで入れるので(閉館22時)、仕事帰りに立ち寄っても十分じっくり見る時間があって、大変有意義でした。病みつきになりそうだなぁ。

建築に詳しいわけではないけども、以前イタリア・フィレンツェに遊びに行ったとき、建築を学んでいる日本人学生からいろいろ話を聞いたことがあって。イタリアは建築家に対して、とても敬意を払っていて、建築に対する歴史は長く、学ぶべき歴史的建築物があちらこちらにある国。

日本建築再発見というテーマだったと思うが、明治、大正時代から西洋建築の技術が日本に入ってきたと同時に、欧米の建築家が日本の建築物をみて、驚愕し、敬意を払い、いろいろなものに影響を与えていたという事実が興味深かった。日本人の私たちにとっては、あまりにも当たり前で、自然と共生しながら建物を作り、修繕し、大事に守ってきた。それが素晴らしいのだ。

一番のお楽しみは、千利休の茶室「待庵」レプリカにあがったこと。茶室には昔何度か入る機会があって、あんな小さい躙り口にどうやって入るの?って思いますよね。昔とった杵柄で、ささっと茶室にあがって、軸をみて、窓から入る光の影を楽しみ、深呼吸して帰ってきました。52階森ビルの夜景を見ながら、茶室の中の宇宙を感じてきました。なんともこれも、今の日本です。

琉球 美の宝庫

会期:2018年7月18日(水)~2018年9月2日(日)サントリー美術館

滑り込みセーフ、行ってきました。とても評判が良かったこの展示。
サントリー美術館のコンセプト「用の美」という言葉がとても好きです。日常生活で使い勝手の良い、美しい物をコレクションしています。今回は琉球王国時代、特に尚家の東京のお住まいに残されていた美術品を一機に見せてもらいました。沖縄の戦争は、歴史的価値のあるものをたくさん燃やしてしまいましたが、こうやって難を逃れて、目にできる事ができて、よかったなぁと思いました。南国の風土から生まれる色や装飾が特徴で、日本人らしく細かい細工にはため息がでました。本当に美の宝庫、だったんですね。沖縄に対する見方が変わりました。

このパフェ、すっごく気になっていて、せっかくだから食べてきました。くううう美味しい!なんですか、これ。私はとても気に入りました。琉球、和、アジア、いろいろな味と色が相まって、これこそ芸術品じゃないでしょうか?(言い過ぎ?)

ニッポンおみやげ博物誌

会期:2018年7月10日(火)~2018年9月17日(月祝) 国立歴史民俗博物館

行ってきました!DIC川村美術館から送迎バスに乗り、国立歴史民族博物館で降りました。佐倉城跡地に立派な建物があります。千葉県佐倉に国立の博物館があるというのがスゴイ。
江戸時代から現代までの「おみやげ」を一堂に展示!という事で、企画が面白そうじゃないですか!民芸品って結構好きで、シュールな可愛さを持っている日本のお土産を是非一挙に見てみたいと思いました。実際に行ってみて、本当にシュールですよ(笑)。説明をしているが学芸員のお話も、かなりシュール。一番シュールなのは、北海道の熊の置物・勢ぞろいコーナーでしょうか。なぜ北海道の熊なのか?そんな説明も納得しました。お土産の話が、アニメのご当地モノやガンダム等身大などにも繋がっているのだな~。

15時発の東京八重洲口行きのバスに乗るため、駆け足で民族博物館も見ました。見どころ満載なんですね!侮っていました、私。これは1日がかりでまたじっくり見たいです。最後にナマハゲさんが強烈でした。高さ3mぐらいあります、こちら。。

ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画

会期:2018年4月14日(土)~2018年8月26日(日) DIC川村記念美術館

佐倉にきたら、佐倉駅から送迎バスが出ているDIC川村記念美術館にも足を運んでください。東京八重洲口から朝9:50発・川村美術館行きの京成バスが出ています。大変便利です。
知る人ぞ知る、現代アートやレンブラントまで、幅広くコレクションを持っている美術館。
カラー番号のDICインク会社の記念美術館です。広大な庭園と贅沢なつくりの美術館。非日常を味わえる、上質な空間を体験できます。ロスコーの部屋は、毎回訪れたい素敵な場所です。

ブリジット・ライリーの幾何学模様のような大きな絵に包まれて、まさに『レスポンシヴ・アイ(応答する眼)』を感じられます。絵を見てると、壁がゆがんで見えたり、波のように見えたり、自分が中に引き込まれる感覚を覚えたり。つまり錯覚を利用しているわけです。コンピュータの無い時代に、頭で想像し、ペンを使って幾何学模様を作っている事が凄いですよ。
絵を鑑賞するだけではなく、何か身体で反応できる絵、を目指したそうです。精神性を感じますし、なんだか深い。これは大きな美術館でしか経験できない感覚です。図録を買おうか悩みましたが、これは実際のサイズの絵を見ないとわからないなと、思いました。

チームラボ ボーダレス

2018年6月21日(木)オープン 森ビルデジタルアートミュージアム

月~木 11:00 – 19:00(21:00)
金・祝前日 11:00 – 21:00(22:00)
土 10:00 – 21:00(22:00)
日・祝日10:00 – 19:00 (20:00)
※最終入館は閉館の1時間前 第2・第4火曜日

とうとう、専用ミュージアムが出来たんですね、チームラボ。IT技術を駆使した、最先端のデジタルアートを体感できる施設のようです。夏休みはお台場にあるという事で、ファミリーや観光客が沢山来るのかな。ネットで事前チケット購入制なので、長時間並ぶ必要が無いのが嬉しい。夜21時まで入館できるので、会社の帰りでも立ち寄りできそうです!

Pen (ペン) 「特集:アートの境界を超えるクリエイティブ集団 チームラボの正体。」〈2018年7/1号〉 [雑誌]

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ukai
ukai
比較的自由なIT系仕事人。平日は2,3社お世話になり、休日はヨガ、観劇、アート鑑賞。カフェ好き。自称・投資家を目指してます。

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