アースは必ず取り付けよう!電気製品のアースの取り付け方

先日、うちの電子レンジが爆発しました。

弁当を温めていたとき、チーンと鳴るはずが

ドカン!!

というキッチンからの爆音で部屋の空気が震えました。

何ごと!?

とキッチンへ行くと、見た目はなんともなっていないけど電子レンジから焦げた臭いが。

恐る恐るもう一度レンジを動かしてみるも、何の反応もなく動かなくなりました。

電化製品が突然壊れるのってたいてい中に入っているヒューズのせいなので、いつもなら分解してヒューズを取り替えているところですが、焦げ臭いにおいがするときは間違いなく回路が焼けています。ヒューズだとそんな臭いはしません。

レンジの裏のコンセントを見てみると、なんとアースを取り付けていませんでした。
僕としたことがこんな凡ミスを・・・。
20年以上を共に過ごした相棒をこんなことで失ってしまいました。
ちゃんとアースを接続していたらもっと使えたかもしれないのに。

キッチン周りの家電は必ずアースを取ろう!

キッチンは調理などで水蒸気が発生します。

これが電化製品の中にたまった埃などに付着すると非常に電気を通しやすくなります。
水周りでも洗濯機や乾燥機などどうしても水にぬれてしまう製品もありますね。

電子レンジなど空気取り込み口のある家電は内部回路の冷却のため空気を吸い込むようになっていますが、必然的にホコリも吸ってしまいます。

家電の回路はショートした際にアースへ電気を逃がすようになっているものも多く、そういったものなら、ちゃんとアースを接続していれば壊れずに済んだかもしれません。

むしろレンジに触れていないときに爆発したのは不幸中の幸いでした。
これがもしレンジ操作で手を触れていた時だったら、大電流が自分の身体に流れて大惨事になっていたかもしれません。

アースの役割とは

アースの役割についてですが、

1.漏電防止

これが本命ですね。
家電品は内部回路に過電流が流れた際に回路を保護するためのヒューズが取り付けられています。落雷などで過電流が流れるとこのヒューズが切れることで回路は無事だったりしますが、分解してヒューズを交換する必要があります。多少の知識があれば素人でも簡単に直せますし、修理に出しても安価で直してもらえることが多いですね。

ところが、予期しない部分に電流が流れた場合、ようするにヒューズを通らずにその先の回路でショートが発生した場合はこのヒューズが機能せず、回路を焼いてしまったり部品を焼損してしまったりします。
この状況が漏電ですが、本体の外側に電気が流れたりと危険な状況を引き起こします。
その際に漏電した電気を逃がしてくれるのがアースです。

2.ノイズ対策

これはパソコンやオーディオ製品の電流にノイズが乗ることで不具合が生じるのを防ぐためです。
とは言え最近の住宅なら屋内配線もしっかりしていますし、リビングなどのコンセントにアース端子が付いていることはまずないので放置している人も多いと思います。
うちでも放置しています。
オーディオに凝っている人はありとあらゆるアーシングをやっていたりしますが、あれは趣味の世界なので僕はやる気はありません。

ただし、落雷の際のサージガードがあると安心できます。
僕は以前、落雷でパソコンを壊されたことがあるのでサージガードつきの電源タップを使用しています。

安価で売っているので、パソコンやオーディオ製品など高価な家電を壊されるくらいなら、前もってこういった電源タップをつけておいたほうがいいです。
こういったサージガードの電源タップは過電流防止ではないのであくまで雷ガードです。

アースの付け方

アース端子の種類

ネジタイプ


下のふたを開けるとネジがあるので、それを緩めてアース線を巻きつけてネジで締め付けます。

差し込みタイプ

コンセント差込口の下に穴が開いているタイプ。
ここにアース線を差し込みます。

うちはどのタイプかというと

差し込みタイプですね。

ではアース線を加工しましょう。
加工といってもたいしたことはありません。


購入した電化製品にはこういうアース線が付いているので


先のビニール被覆を抜き取って銅線をよじります。

このままだと細すぎて穴に差し込んでもスカスカなので


ねじって太くします。


差し込んで完了。

なおアースは一つの端子に何本付けてもいいので複数の家電品があってコンセント側のアース端子が足りなくても大丈夫。

アース端子がない場合は

コンセントを新たにアース端子付きに取り替える

これは電気工事技師の免許が必要なので自分ではできません。
業者に依頼しましょう。

漏電遮断機を取り付ける

これは自分で出来るので簡単です。

amazonで安く買えるのでオススメです。

これは漏電を感知すると一瞬で電気を遮断するものです。

過電流を阻止するものではないのでこれをつけたからといってブレーカーが落ちなくなるわけではありませんが、アースがない部屋でも簡単にアース代わりに漏電防止として活躍してくれます。

よく言われますが、アース線は水道管やガス管に接続してはいけません
集合住宅の水道管は地面に行くまでに他の多くの部屋を経由していて、そちらに電流が流れると危険です。また蛇口は金属ですが内部は塩ビパイプということもよくあるのでアースとしては役に立ちません。
ガス管も万が一どこかで漏れていたら爆発事故になってしまうこともあるので危険です。

アースが必要となる主な家電製品

アースが必要な家電にはあらかじめアース線が付いています。

主な家電製品は

電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、ウォッシュレットなどですね。

特に高圧の電力を発生する電子レンジは万が一漏電すると非常に大きな電流が流れてしまいます。

冷蔵庫は中に入れたジュースなどの液体がこぼれた場合や洗濯機、乾燥機など水周りに関するものはアースが取り付けられています。

これから新生活の季節になると家電を新たに買う機会が増えます。
正しくアースを取り付けて漏電から身を守りましょう。

ところで電子レンジって安くなりましたね。

20年前に買ったときはもっと高かった気がします。
電子レンジには50Hz用と60Hz用があり、静岡あたりで東西に分かれています。
東は50Hz、西は60Hzです。

今回の爆発で初めて気付きましたが、実家の西日本で購入した60Hzレンジを20年以上50Hzで使っていました。意外と使えてしまうもんですね。

ヘルツフリーといって東西どこでも使えるものもあります。転勤で全国へ行くことが多い人はこういったヘルツフリー製品を選ぶといいですね。

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みっちー
みっちー
趣味のアウトドアやITに関わる世迷いごとを書き綴ってます。

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