美術館めぐり- オススメ2018年6月

6月といえば梅雨、紫陽花。日がさすと新緑の木々が雨露にぬれて、キラキラしているイメージ。お茶道具に関連する展示や、舞台衣装、現代アート等、キラキラと輝いているものが沢山あります。

・千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」
会期:2018年5月19日(土) ~2018年7月1日(日)東京ステーションギャラリー

思いがけず出会った感じです。金曜夜、仕事帰りに行って参りました。このポスターのようにたーーーーっくさんの、夢二ワールド。出版社・龍星閣コレクションの展示で、イラストレーターでありアートディレクターの夢二の表紙やデザイン原画がこれでもかと。若干色の洪水に襲われてクラクラ。展示後半、自伝小説「出帆」のイラストと、夢二ご本人の生い立ちや女性関係が、年表になって説明されており、思わず見入ってしまいました。嫌な男・・・、ちょっと具合悪くなりました(笑)。そういえば、入社したての頃、未だ少しバブルの面影があった頃の銀座で、「夢二美人」のママがいて憧れだった事を思い出しました。男がほっとかないんだよね、きっと。

いや~、東京駅ってこんなに素敵だったっけ?夜の東京駅舎、なんてロマンチック。

・大名茶人・松平不昧 -お殿さまの審美眼-
会期: 2018年4月21日(土)~2018年6月17日(日)三井記念美術館

以前、友人の結婚式で出雲大社に行った時の話。島根県では日ごろから家庭でお抹茶を飲んでいるとのこと。和菓子制作も盛んで色鮮やか。理由は、この松平不昧公のお膝元だから。
このポスター、センスがある、シンプルで力がある。グッと来ますね。
日本全国美術品の初代カタログのような「雲州蔵帳」を作られた方。今で言う作品データベースにランク付けする、価格.comや食べログのようなものでしょうか。実物の蔵帳を見る事が出来たのが嬉しかった。国宝の「梅花天目」茶碗と、不昧の書・他の作家とのコラボ作品が気に入りました。

この美術館に入ったのが初めてだったのですが、建物が素晴らしいんですね。歴史ある三井の西洋建築第一号。三井本店(三井住友信託銀行)のファザードって、立派だなぁと改めて思いました。美術館入り口でキョロキョロしていたら、親切な女性から「お姉さん、どうぞ」と手渡され、なんと招待券を頂いてしまいました!ちゃっかり使わせてもらいました。どうもありがとうございました!!

ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス
会期: 2018年4月28日(土) ~2018年6月24日(日)パナソニック美術館

ブラックのジュエリーデザイン画のリトグラフが展示されていて、額装センスがいい!
シンプルな金の額縁に黒の台紙、黒の紙に白で絵を描いていました。これは参考になります。


絵、ジュエリー、ガラス、陶器、タペストリー、モザイク、色々な素材で表現されていましたが、私個人的にはジュエリーが一番最高だった。カメオの指輪を晩年のブラック婦人がつけている写真を出口付近で見ることができるのですが、とても素敵でした。あのような指輪を探してみようっと。

・21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展 アンディ・ウォーホルから奈良美智まで
会期:2018年4月21日(土)~6月17日(日)平塚美術館

平塚美術館、田口さんは、ウェブサイト・タグボートの創設者だそうです。いつもメルマガ受信してます、お世話になってます。現代アートコレクション展。

・60 (rokujuu) ひびのこづえ展
会期:2018年4月6日(金)~2018年6月24日(日)市原湖畔美術館

コスチューム・アーティスト ひびのこづえさん。学生の頃からファッション界の憧れ。野田秀樹・野田MAPの舞台衣装はひびのさん作で、とても個性的な可愛い衣装が印象的。6/2,3はひびのさんの衣装を着たパフォーマンスもあるという事。ドライブをかねて行くと、近隣の自然とのふれあいも楽しめる場所。隣にあるPIZZERIA BOSSOで、房総の食材を使用したピザが楽しめます。すっごく美味しいです!

ガレも愛した-清朝皇帝のガラス
会期: 2018年4月25日(水)~2018年7月1日(日)サントリー美術館

サントリーさんはガラスのコレクションが沢山。ウイスキーやビールの会社だからね。飲む器にもこだわる。用の美、です。キラキラ。

岡本神草の時代展
会期: 2018年5月30日(水)〜2018年7月8日(日)  千葉市美術館

このような作風の美人画作家をまとめて見るのは初めてでした。明治から大正にかけて、西洋文化が渡ってきて、色々な表現が可能になった時代。岡本 神草(おかもとしんそう)と一緒に展示されていた甲斐庄 楠音(かいのしょうただおと)の、ちょっと不気味な舞子さんの姿。その形相に相反して着物の柄の美しい事。ふいに無防備になった女性の横顔や後姿。何とも艶かしい。高度な技術力プラスアルファが求められた時代だと思います。今後も注目したい作家、そして作風、時代背景です。

・【特別展】琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―
会期: 2018年5月12日(土)~7月8日(日) 山種美術館

最近、山種美術館マニアのようだ。訪れると次の企画のチラシを目にして、また来なきゃと思ってしまうのです。今回の琳派は、グラフィックデザイナー田中一光までテーマにあげているので、そこが興味ありです。琳派の理念は、現代まで継承し続いているのです。

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ukai
ukai
比較的自由なIT系仕事人。平日は2,3社お世話になり、休日はヨガ、観劇、アート鑑賞。カフェ好き。自称・投資家を目指してます。

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