友人からの話
1年前、30代の友人から「友達と一緒にAirbnb(エアビーアンドビー)始めたんですよ~、東京の下町に部屋があって、次は沖縄の部屋の準備に向けて、撮影に行ってきます!」という話を聞いた。
え、何々、あなたOLでしょ?どうして民泊ができるのと、その時はキョトンとした。
彼女は帰国子女である利点をいかし、外国人の利用者とメールでのやり取りを行い、更に写真もきれいに撮れて、ウェブ制作や画像加工も得意なので、何でもできちゃうのね!と感心しました。OLやりながら、土日や有給、空き時間を利用して、運営者の一人となっていた。
半年が経ち、「会社、辞めました。引継ぎなど大変だったけど、これからAirbnbや他の自分の仕事に専念できそうです。」と報告があった。
おお、10年続けた会社を辞めたんだ。そこまで本気でやっていくんだ、というか二束のわらじでは大変だろうしね。。巷では、Airbnbの話題も多く聞くようになり、将来性がありそうな話。法規制がこれから入るとも言われているけど、海外ではもう一般的に利用されているので、東京オリンピック2020に向けて、これから楽しみな分野だ。
そして今年、そういえば最近連絡無いし、忙しく走り回ってるだろうな~と思ってたところ、久しぶりに連絡があって、一緒にご飯した。
「Airbnb、もう辞めたいんです。」
という発言に、驚き。え、何々??
Airbnbホストの仕事
もともと空き物件、空き部屋がある場合と、人気のエリアにAirbnb用の部屋を借りる場合とありますが、どちらにしてもAirbnb公式ウェブサイトにも書かれているように(こちら)、かなりの心構えは必要だなと感じました。
まず、公式サイトでリスティングを作成(無料)します。部屋を紹介するための写真撮影会をして、画像の見栄え良く整え、立地の特徴や借りる条件の説明文を考えて入力します。登録業務はテクニックも必要で、専門に入力代行を行っている会社があるそうです。
その後、ゲストから予約前にメールでの相談・質問受付の対応を行います。予約が決まったら、事前の部屋の掃除、消耗品の設置、そして当日の鍵渡しが大事な作業です。
外国人を雇ったが、、
アジアの観光客が主に対象であったという理由で、中国とベトナムの女性を雇い、部屋の掃除、鍵渡し、メール等のお問い合わせ対応をお願いしていたそうです。
しかし、1言ったら10できる人というわけではなく、日本語での指示もおぼつかない点があったので、自分でやった方が早いわ!と思ったことも多々あり。この2人のスタッフを扱う事が一番大変だったそうで、鍵を渡すタイミングで、自身が現地に居なくてはいけない事も多かったそう。掃除のチェックも結局は自分でしなければならず、二度手間。
結局1人は、辞めてしまったそうです。
日本人相手のビジネスではない事の苦労
部屋のものが盗まれたり、近隣にご迷惑が掛かったり、という話は良く聞いていたが、一番大変なのは、事前のメールでのやり取り数が半端無いとの事。細かなことまで聞いてくるし、英語で答えなきゃならないし。。特に中華系のお客さんは、家族5,6人で1週間~1ヶ月泊まりたい、という事も頻繁にあり、延泊の申込やら、あれやこれややりたい事満載で、結構注文が多いらしい。日本を楽しんでくれる、良いお客さんではあるのだが・・・。日本の常識では考えられないお客さんの行動を覚悟した方が良さそうだ。
思ったよりもうま味が出ない
2部屋を運営し、3部屋目を温泉リゾート系で準備をしていたが、今の状況では手間ばかりかかり、これから民泊競争も激化するであろう中、あまりうま味が無いビジネスかも・・・と、気づいたそうです。慣れてくればルーチンワーク化できそうですが、初期投資分をペイするには、部屋の稼働率が何%必要なのか、営業活動は?、人を雇うか代行業者を使うのか、ビジネスとして真面目に取り組まないと、どこかで行き詰ってしまいそうですね。
ukai
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