専業主婦の友人が、15年ぶりに仕事を始めた 私からのアドバイス

子育てから少し解放され、余った時間をどうしようか、教育費に少しでも足しになるようパートを始めようか、何か自分に出来る事はないのか、と模索している友人の話を耳にする。今ではお互い仕事の愚痴まで言い合えるようになった、学生来の友人が社会復帰した際に、伝えてきたアドバイスを書いてみる。

15年ぶりの社会復帰

あの頃は、一般職、お茶組コピー取りって、まだあったよね~あれから20年。って感じで、バブル時代の残り香を懐かしむ。部長っていったら「島耕作」や、佐藤浩一みたいな人ばかりだと思ってたー。
・・・この間、かなり職場の環境や意識は変わっている事をアドバイスしてあげました(笑)。社会復帰とは、まずは既成概念の壁を取り払う事、ハードルが高いんだなと感じました。まずは週3回、窓口業務のパートを始めてみるとの事でした。

わらなくて当然、先輩は質問・相談を待っている

パートの研修があるらしいが、一度で全てのオペレーションをマスターできるわけが無い。どんな人が来てもやってもらえるよう、会社組織とは、ちゃんと教育体制が出来ている。初めての人に100%を求めているわけではないので、わらなくて当然。「すみません、教えてください!」と手を上げてやってくることを、先輩たちは待っているのである。教える事が、先輩の「お仕事」なわけで、1度でマスターできちゃったら、先輩のある意味存在意義は無くなってしまう。組織・チーム内で、多少演技でもいいので、後輩の役を演じてはどうか?先輩は喜んで答えてくれるはず。教えて出来るようになると、とても気持ちがいいものだから。
NGなのは、わかったフリをする事。すぐバレます(笑)。学校ではないので、自分がすべき仕事をきっちりマスターしようという姿勢が大事だと思います。

女性の力がとても”肝”なことがわかる

某大手・外資系IT企業の面接を受けた友人(彼女は営業)の話。採用のポイントは日本で言うところの「お節介が出来る人」だそう。困っている同僚がいたら手を差し伸べる、親身になってくれる、そういうアナログなポイントが結局は大事なんだなと、採用目線で感じました。

日本企業の場合、そういったものを「空気」と捕らえられ、”気が利くね”で片付けられて、イマイチ評価されないポイントだと思います。でも、それがどれだけ仕事上、大変大切なことか。スポーツでいう所の、チームワークや、コミュニケーション能力で、ヒヤリハットをフォローしたり、職場のモチベーションをアップさせたりしているのです。そんな女性のきめ細やかな気配り、目配りが職場にあると、仕事の質が良くなります。専業主婦の私は何も出来ない・・・、なんて言っていた友人が、半年後にはしっかり職場のチームの一員として、女性力を発揮し、手ごたえを感じていました。

↓フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグの本を読んで、私はある仕事を請ける決意をしました。女性だから、経験が不足してるからと遠慮する事はすべきで無いと、テーブルに着きなさい、と励まされました。アメリカも日本も、おんなじなんだなと思った。映画化が決定しているそうですね。どの女優さんがやるんだろう、楽しみ。

パパの悲哀・気持ちもわかる

肩書きだけの役職者問題。段々職場に馴染んでくると、「この人って何してるの?」って事に気づき始めます。何もしてないだけならまだしも、悪影響を与えている”オジサン”もいるでしょう。しかし、家に帰れば、妻と子供たちが待っている。意外と家では満点パパだったりして、仕事がイマイチでも責められない気持ちになります。辛いな~。

経済的自立が、心の余裕をうむ

その友人と、都内でお酒を飲む機会が増えました。今までそんなことした事なかったかも。まるで仕事帰りに居酒屋で反省会をするような、サラリーマンの楽しみを一緒に味わっている気分です。パパの稼いだお金で飲む、のではなく、自分で稼いだお金で飲む快感を味わえる。そして一緒に職場の問題を考える、意見を出し合う、これは給料の金額では比較できない、変えがたい経験だと思うのです。

子供達に良い影響を与える

そんなママの心境の変化を、しっかり見ているのが子供たちです。最近では「ママ、お仕事でしょ?私はいいから、飲んできなよ」とか言ってくれるそうですよ(涙)。

最近の女子高生は、進学後の進路についてしっかり教育されているようで、私たちの頃のように、結婚したら専業主婦、ではなくなりました。将来どんな仕事をしたいか?と考えている子供たちへのアドバイスも、パートを通してできると、友人は言っていました。学歴や企業の大小肩書きだけではない、職場の実情を実感した上で、子供たちやパパにも、彼女なりの配慮やアドバイス、励ましが出来るようになったと、私から見ても思います。

友人がとても恵まれた職場に入れて、ラッキーだったかもしれませんが、必ずや、大小かかわらず、仕事を通して何か前向きなきっかけが掴めると思っています。だから、仕事する事を諦めないで欲しいと思います。先輩たちは、待ってます!

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ukai
ukai
比較的自由なIT系仕事人。平日は2,3社お世話になり、休日はヨガ、観劇、アート鑑賞。カフェ好き。自称・投資家を目指してます。

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