働き方改革で、1週間有給もらいます!と言えるのは、正社員の特権だろうけど、そうでない人にしてみれば夢のまた夢。土日や連休を挟んだり、お仕事帰りに空港へGO!して、2泊4日で行ける外国が結構あるんですね。仕事のメンバーになるべく迷惑を掛けず、後ろめたさも少なく、ちょっくら行って来ました!ぐらいで、ちょいちょいガス抜きが出来る、丁度いいかもと最近思う。
スリランカを選んだ理由
・行った事が無い国
・テロが無く、政治が安定(2009年にスリランカ内戦終結。仏教国)
・食べ物が大丈夫
・気候が穏やかであること(春~夏の陽気)
・世界遺産と、アート的要素があること
このご時勢、テロが無く、政治の安定は重要です。せっかくの海外でキケンな目に会っては、もともと短期間な上に楽しみ半減、何しに海外行ったの?って事になる。外務省のホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)で情報公開されているので、事前にチェックしてみてください。
食べ物は、お腹を下したり、アレルギーが出てしまっては、楽しい旅も台無し。辛過ぎるインドカレーや不衛生な場所での食事は下すので注意。胃薬、うがい薬、ウェットティッシュは必須です。また、気候も穏やかで、羽織るもので冷房対策OK。
ストレス要因をなるべく減らしてリスクヘッジした上で、勉強になる文化的要素、そして話題性も欲しい。日本に帰ってきた時に「○○良かったよ!」って話題提供もしたい所。今回は、スリランカ出身の天才建築家・ジェフリーバワさん建築のホテルに泊まることが魅力だった。雑誌「Casa」や、ステキな建築特集には必ず掲載される、アジアンリゾートホテルの第一人者。自然と共生するコンセプトが心地が良く、スリランカ国内に10件以上存在する。バワホテルを泊まり歩く旅にしても良いくらい。
専門旅行業者が安心
私はその国や地方を専門としている個人旅行代理店が好きです。細かな現地の様子やお奨めなどを熟知していて、プラン内容に無理がありません。大手代理店のプランで、たまに内容詰め込みすぎて、ものすごく早い集合だったり、ボリュームディスカウントなのかな、大人数で行動する事が多く、無駄な時間が出る時もあります。
株式会社 いい旅スリランカ(http://etours.jp/srilanka/)サイトで見つけました、2泊4日(4日間)のツアープラン。ジェフリーバワさんのホテル「ヘリタンス・カンダラマホテル」に2泊、世界遺産シギリアロック他を日本語のできる現地ツアーの方が連れて行ってくれるプランにしました。食事はすべてビュッフェ形式で付いています。
スリランカにはビザが必要。インターネットで取得が可能(http://www.eta.gov.lk/slvisa/)で、プリントアウトして持参すればOKです。一人35US$で、英語のサイトで自分で簡単に取得できました。不安な場合は、旅行会社に代行をお願いすることも可能です。
本を買って事前の気分を盛り上げるわけですが、るるぶスリランカ (るるぶ情報版海外)を購入しました。
スリランカ1日目
スリランカ航空455便にてコロンボへ、UL455便 成田発 11:20 ⇒ コロンボ着 17:50、約9時間の空の旅。
「アーユーボワン」こんにちは。スリランカ航空のCAさんは、国鳥である孔雀の羽の色のような、綺麗なエメラルドグリーンのサリー風な制服で、異国情緒溢れるおもてなし。褐色の肌に金色のアクセサリーと大きな目が綺麗です。
機内で美味しかったのは、セイロンティー。ライムのような輪切りレモンを入れると更にさわやか。途中お代わりをお願いしたところ、丁寧にティーパックで1人づつ入れてくれました。紅茶の国のこだわりでしょうかね。そこが気に入りました。
時差は3時間マイナスで、現地に17時頃到着しました。コロンボ空港で日本円をスリランカ・ルピーに換金しました。出国ゲート出て直ぐのところに両替所があり、利率も良いです。
日本語が堪能な現地ツアーガイドさんがお迎え。日本車でダンブラへ、バワホテルまで4時間移動します(すっかり寝てしまいました)。途中、夕ご飯のレストランによって、ホテルについたのは22時頃。寝るだけとなりましたが、夜のホテルの雰囲気も良かった。ジャングルの中、異国に来たぞ~という気分になりました♪最終日まで、同じ車、運転手、ガイドさんがマンツーマンで付いているとの事、とても安心して就寝。
スリランカ2日目
「ヘリタンス・カンダラマホテル」のベランダ、朝靄の湖を見ながらのジャグジーが最高♪おや?早速、サルの親子がご挨拶にいらした。何か食べ物無いかな?と私たちの部屋を偵察にきました。はじめはびっくり!だんだん慣れたもので、向こうが原住民。私たちがお邪魔してまーすって気分でした。
朝ご飯はビュッフェ。素晴らしい!南国の果物や西洋スタイル、スリランカカレーなど、沢山の種類のご飯が選べました。すっかりセイロンティー派となり、気持ちが良かった。
さて、世界遺産シギリヤロックに車で向かいます。
じゃーーん、約1時間、歩きます、登ります。スニーカー、歩きやすい服、ホテルに備え付けのペットボトルの水、帽子等、暑さ対策を行った方がベターです。結構ハードでしたが、登りきった時の眺めは最高ですので、がんばりましょう!
5世紀頃、スリランカの原住民・シンハラ人の王様である父を殺した弟王子が、兄王子と袂を分かち、このシギリアロックの岩山の頂に宮殿を築いて遷都します。当時から高い技術の灌漑設備を要しており、今も残る壁画から、沢山の女性がいてハーレムだったようです。人望の無い弟王子は、結局兄王子の軍隊に攻め落とされ、追い出されることとなります。それ以来、ずっと放置されてきたシギリアロックは、植民地時代に西洋人から再発見され、発掘が進み、世界遺産としての価値があると認められます。
紀元前3世紀頃、インドより仏教がやってきて以来、スリランカ仏教としてずっと信仰されています。続いて、世界遺産ダンブッラ石窟寺院を見学しました。悟りと涅槃の違いについて、ブッダ涅槃像を見ながら教えてもらいました。涅槃=死んでいる状態なので、両足が揃ってなくて、足の裏が赤い模様が付いているそうです。興味深いのは、同じブッダも外人だという事。日本の仏像よりも堀が深く目が大きい。そしてもっと荒削りで大胆。
午後フリータイムは、ホテル内や湖のほとりを散策しました。
これはインフィニティープールを見ながら、真っ赤な夕焼け。素敵な光景でした。
ホテル内には、バワさんの仕掛けが各所にあります。ホテルの外にはサル、野生の鳥や孔雀、散歩中の象、水を飲む牛、沢山の動物を発見できたのも嬉しい出会い。バワさんの理念である、自然のあるがままを生かしたホテルライフを、ここでは堪能できます。
スリランカ3日目
世界遺産の古都キャンディへ2時間車で移動します。15世紀から19世紀まで、シンハラ人による最後の王朝があった所で、街のシンボルはブッダの歯を納める「仏歯寺」。耳が丸いこと、鼻が地に着くこと、尻尾がまっすぐな事。この3つの条件をクリアした優秀な象さん2匹が、キンピカの電飾で着飾り、伝統舞踊・キャンディアン・ダンスをお供に行進するペラヘラ祭が有名で、8月に行われるそうです。その象の剥製を見ることが出来るのですが、大きく立派で、3つの条件をクリアしていた事が判ります。本当に象を愛している国なのだなーと思いました。
移動中、ガイドさんには、スリランカの仏教(宗教観)についてや、インドとの関係、日本との共通点、教育環境について等、面白い話を沢山聞けました。輪廻転生がベースとなっていて、「徳を積んだら次の人生は良くなる」のだから、悪い事は出来ないし、お金など見返りは求めないわけです。率先してお手伝い、協力をしあう。アーユルベーダは民間療法の一つですが、自ら病人を手当てしてあげる事が、徳を積むひとつであり、誰もが身につけていたそうです。そして自然を大事にする、大変エコロジーの考えをお持ちで、周囲の競合国からの近代化の誘惑に負けず、独自のアイデンティティーを持っている感じを受けました。島国根性=日本の国民性ととても共通点を感じましたよ。
お土産は
女性には、スパセイロンSPA CEYLON のハンドクリームやリップクリームが、パッケージが可愛くて、香も濃厚で喜ばれるのではないかと思います。コロンボの空港にショップがありますが、象さんパッケージのハンドクリームが可愛くて、ジャケ買いしちゃいました。
もちろん紅茶も沢山売ってます。時間があれば、色々な種類を試して購入しても良かったかな。でも現地で美味しい紅茶を沢山頂くのが一番でしょうか。
現地のスーパーにも途中寄ってもらいました。カシューナッツ・チョコバーと、クローブが入った爽やかな歯磨き粉を購入。もっと前知識があれば、医薬品関係も良いみたいです。空港よりも断然安い、現地価格で購入できます。
あと一日あれば・・・
やっぱりもう1日欲しかった!(笑)首都コロンボで、スリランカの都市を見ておきたかったし、本場アーユルベーダのマッサージも体験したかった!海側のバワさんのリゾートホテル「ザ・ブルーウォーター」がオススメだと、ガイドさんから聞きました。こうなったら、もう1回行くしかない!と心に決めて帰ってきました。もちろん大満足でした。
ukai
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