宝塚ファンの間では、どんだけ待たせるの!と、首を長くして待っていた、月組トップ娘役の公式発表が、昨日ありました。順当に99K主席の美園さくらさん、おめでとうございます。プロデューサーの方の勝利、宝塚人事発表の鉄則、でしょうね。色々な憶測、予想、フェイクニュースまで?流れ、まさに炎上商法のようで。話題作りとしては最高のネタではないかと思います。
日経新聞 月組娘役トップに美園さん 11月、宝塚歌劇
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33449580W8A720C1000000/
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やっと発表があって落ち着いたところで。次回お披露目の演目が「ON THE TOWN」ブロードウェイミュージカルと決まりました。
2019年 公演ラインアップ【東京国際フォーラム】【梅田芸術劇場メインホール】<2019年1月、7月~8月・月組『ON THE TOWN』>
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6月、月組「雨に唄えば」を観にいきましたが、私の中では、あ、美園さん確定だなと、確信した素晴らしいチームでしたよ。この月組メンバーでまたブロードウェイミュージカルを見れるなんて、なんて素晴らしい事でしょう♪
「ON THE TOWN」を東京フォーラムで拝見しました。思っていた通り、ブロードウェイミュージカルの映画の雰囲気にぴったり。さくらさんは「ゴージャスな娘役」さんだと思います。何でもできるスーパースター。可愛さもあり、なんといっても、珠城りょうさんとの相性がいい。またいいお嫁さんをもらいましたね!コンビのペアリングって運もあるので、トップスターの人徳によるものでしょうか。
もくじ
美園さくらがブロードウェイミュージカルにぴったりな理由
1.抜群の歌唱力
素晴らしいです。ぶれない。安定して目をつぶって耳福になれます。まるで本場のミュージカル映画のサントラ盤を聞いている様な心地よさ。きっと幼い頃から沢山音楽を耳で聞いていらっしゃるのではないかと思います。これは財産ですよ、きっと。
2.本場の役者に負けないスタイルの良さ、手足の長さ
これには驚きました。雨唄のシーンで、有名な脚立に乗るシーンですが、とっても美しい!シルエットが外人です(笑)。当然ですが、本場ミュージカルの女優人は、ほとんど皆さん170cmぐらいの身長なので、大きいんですね。宝塚の娘役の中でもタッパがあった方が見栄えがします。ラインダンスの足上げも美しいです。
ちなみに雨唄のリナちゃん役・輝月ゆうまさんも、まさに本場の役者さんに負けない!美しさ&唄うまでした。「アダム・クーパーの雨に唄えば」のリナちゃんに近い。本場の迫力がまゆぽんは出せるんです。そのままブロードウェイに出れる!是非また彼女の女役が見たいです~。
3.コメディ作品に合っている、テンポが良い
どちらかというと、宝塚よりも、外部ミュージカルにあっている女優さんだと思います。特にコメディ作品なら、早口なくらいポンポン台詞が出てくるようなシーンが多いので、彼女の頭の良さ、くるくる変わる表情が、ブロードウェイっぽいと思いました。
愛希れいか 去りし後 ミュージカルの月組に期待
寂しいですよね、本当に寂しい。ちゃぴの居ない月組なんて・・・ってちょっと腐ってましたが、今回の発表を受け、冷静に一晩考えて、いやいや待てよ、「ミュージカルの月組」復活じゃないか!と希望が持てたわけです。ミュージカルの月組伝説について少しご説明を。
ミュージカルの月組伝説「WEST SIDE STORY」日本初演
昔々遡るところは、「WEST SIDE STORY」日本初演ですよね。古城都さん主演。しかも女性が男性の役をやるという、難題を見事やりぬいたタカラジェンヌに拍手ですよね。
「ガイズ&ドールズ」
そして、生きるレジェンド・大地真央さんの「GUYS AND DOLLS」かっこいい~~本当にカッコいいですから。真央さんがブロードウェイで見て、これを宝塚でやりたいと、劇団に直談判したという逸話があります。
「ミーアンドマイガール」
剣幸さんとこだま愛さんの初演。もうね、一幕終盤ランベスウォークで客席降りで熱気が凄くて、幕が下りて客席からため息と歓声が上がりましたよ。なんなの~!!こんな感情は初めて。楽しい!!って心の叫びを感じた瞬間でした。宝塚では初めて、大劇場で再演されて、2回目の新人公演の主演が、これまた伝説の天海祐希さんが研1で務めました。
その後、何度も再演され、色々なビル&サリーを楽しむ事ができました。
「グランドホテル」
今までの楽しいミュージカルとは一線を画す、シリアスな重厚な作品です。涼風真世さんがとても歌がお上手なので、コーラス重視な、そして役者が際立つお話でした。退団公演でもありました。珠城りょうさんのお披露目で再演され、本当に嬉しかった。トミー・チューン演出がまた素晴らしく、心にずしんと来る作品。ああ、こんな難しい作品を宝塚が出来るんだと、誇らしくも思ったものでした。
「CAN CAN」
久世星佳さん、本当の男爵のような素敵な女優さんでした。そしてなんと言っても、風花舞さん。研1の頃から抜擢され、松山バレエ団で鍛えたダンスに、歌唱力、愛らしい容姿とパンチのある力強さ。強い女を感じさせるキャラクターで、フレンチ・カンカンの主人公にぴったりでした。彼女がずーーっと踊って歌っているイメージがあります。ここでも月娘=強い女伝説が・・・。褒めてますよ。
「エリザベート」
初演は雪組・一路真輝さんですが、その後月組での再演回数は多いです。ミュージカルは月組が安心して任せられるという事なのでしょうが、やっぱり歌える強い娘1がいる、というのが一番の理由ではないでしょうか。今年8月よりスタートする、愛希れいかさんのエリザベートは、本当に楽しみにしています。
「1789」
おっと、忘れてました。フレンチミュージカル・1789の日本初演を成功させたのも月組です。楽曲がどれもノリが良くてカッコいい。特に宝塚版では、アントワネットのルーレットのシーンは何度もリピートして見ています。愛希れいかさんが本当に可愛くて、歌も素晴らしくて。次に宝塚で1789が観れるのはいつだろう・・・と心待ちにしています。そういえば、新人公演で美園さくらさんがアントワネットを演じていましたね。
その後は、再演を繰り返したり、新たな外部ミュージカルに挑戦したりしていますね。ここ最近では、「雨に唄えば」がヒットでしょうか。
「雨に唄えば」
初演は、星組・安蘭けいさんです。ミュージカルは歌がメインという印象ですが、ブロードウェイミュージカルは、踊りも沢山!なんてたって、ジーンケリーですから。雨のシーンは有名。つい最近では、朝ドラ「半分、青い」の涼次君が、この雨のダンスシーンでプロポーズしてましたね。微笑ましい~映画好きであれば、雨といえばジーンケリーですよ。
珠城りょうさんと美弥るりかさん、そして美園さくらさん、輝月ゆうまさん、この4人で見事演じぬいた!って思いましたよ。楽しかった~。からっと心から笑い、ミュージカルに浸れるのが醍醐味だと思います。過去のメンバーよりも一番シックリきたのではないでしょうか。
珠城りょうと美園さくらの相性
そういえば、BADDYとスパイシーでいちゃついてましたよね(笑)。あの時から目をつけていたのかしら。珠城さんのたまに見せる茶目っ気のある仕草、美園さんも一緒になって笑いあえる、そんな二人の相性が感じられます。まさに二人の若さ溢れる作品が、これから期待できると思います。
また、美園さんの「不思議ちゃん」的な要素は、話題性ありだと思います。役と本人のギャップ萌えでしょうか。そこに珠城さん&美弥さんが突っ込みを入れるという図が微笑ましくて良いすね。
人事担当者としての思いは…
いつも思うのが、宝塚の人事と会社の人事、とても似ています。もし自分が会社のトップで人事担当だったら。。と思うと、本人と周りの職員の心情を、とても大事にしますよ。外野の反応も含めて、みんなの気持ちを納得させ、未来の指針を提示させて、職員一丸となって仕事にまい進できるように示すわけです。そういった理由で、色々プロデューサーさんも苦労されたのではないでしょうか。最近は、SNSの情報が大変参考になるでしょうね。密室会議だけでは人事は決められない世の中になっているのでは?そういった世論も含めてじっくり調査して、よりよい組作りをお願いしますね。これからの月組に期待しています!
ukai
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