2018年、ブログ記事を書き始めたことで、たくさんの美術館に行きました。記録もちゃんと取っているので、色々思い出します。1年を振り返り、ああ、いい作品に出会えてよかった!と思えた展示会ベスト10をツラツラ挙げてみました。
もくじ
NO.10 木島櫻谷(このしま おうこく)近代動物画の冒険
鋭い動物の眼差し、斬新な構図。初めて見る日本画作家ですが、とっても印象的で、良かったです。夏目漱石が嫉妬したという逸話が納得です。本当に上手で、エキセントリックでカッコいい。
NO.9 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
書きすぎないベラスケス。民や人が目を向けない対象を絵にする愛情。対局にいたルーベンスよりも、私はベラスケス派だなと、思いました!実際の絵をみて、感動しました。
No.8 建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの
きっと日本の建物は、海外のファンがたくさんいるんだろうなーと、漠然と思っていましたが、こうやってまとまった展示を見ると、鎖国が解けた明治時代からいろいろな海外の建築家が日本建築を研究し、良さを理解してくれいたのです。本当に興味深い、楽しい企画展でした。千利休の待庵のレプリカに入ったとき、宇宙を感じました。
No.7 生誕150年 横山大観展
やっぱり、この富士山かな~。実物大の屏風にご対面した時は、あっぱれ!って思わず歓声を上げそうになりました。
No.6 越後妻有 大地の芸術祭2018
湯沢駅からレンタカーを借りて、1泊2日で妻有のトリエンナーレを見てきました。ちょうど夏に行われるこの芸術祭は、日本各地の地方芸術祭の中でも歴史があり、作品数も豊富でダントツ面白いモノが集まっていると感じます。
オーストラリアハウスが良かったですね、とても洗礼されていて、2011年の震災の時からいろいろとプロジェクトも実行されているそうです。
こーんな体験ができるのも、地方のアートフェアの楽しさですよね。わーい。
No.5 ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代 & モネ それからの100年
今年見た現代アート作品は、色々なテーマを元に集められた形が多くて、ロスコの横にステラ、横尾忠則もあって、草間さんもいるみたいな。現代アートの歴史の勉強にもなりました。あらためて、バブル時代の80年代って、突き抜けてカッコよかったな~と思います。最近あのころのファッションもリバイバルで戻ってきてますよね。
モネも当時にしたら現代アート並みに飛んでたのかな。100年経てば伝説になるんですね。
No.4 没後50年 藤田嗣治展
大・大回顧展でした。あらゆる藤田を見る事ができた。やっぱり大好きな作家です。フランスで一番有名なアーティストであるレナードフジタ。日本人としてもっと評価して誇るべきだと思いました。
No.3 原安三郎コレクション 小原古邨展 -花と鳥のエデン-
今年のヒット。私の中の思い出深い作家が、小原コソンです。茅ヶ崎美術館まで行きました。こんなにかわいい版画がたくさん見つかって一気に展示できるなんて。図録を伯母にもお土産に買っていきました。またどこかで、小原コソンの版画に出会える日を楽しみにしています。
No.2 金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋
金魚絵師。すごい、本当に。いやあ、本気で私も欲しいです!この金魚の鉢。
No.1 生誕110年 東山魁夷展
何となく大味な日本画だと思ってた(失礼!!)東山魁夷。ところがドッコイですよ!すべての作品が大きく、温かく、包み込むような色。大自然、祈り、日本らしさ。ああ、この企画展に出会って本当に良かったと、最後に手を合わせて軽くお辞儀をして帰ってきたぐらいです。
ありがとう、新国立美術館さん!
今年は、地方の美術館独自の企画展示がとても光っていたと思います。小原コソンの茅ヶ崎美術館や、横須賀美術館、平塚美術館など。ゆかりの土地ならではのセレクションだし、始めてみるような絵が多かった。最近はSNS等で評判が出回るので、知らない土地にも足を運べるきっかけになると思います。来年も学芸員さん方、頑張ってくださいね!楽しみにしています。
また、現代アートと近代アートの共通点や並べてみるなど、現代アートと言っている斬新なものも、時代が経てばトレンドになるのかーなんて面白かったです。もっと色々な現代アートを先入観なく見てみようと思いました。
2019年もたくさん、素敵な出会いがありますように。
ukai
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